豊胸術には大きく2つに分けて、シリコン(バッグと呼ばれている)を入れて胸を大きくする方法と、脂肪を挿入して胸を大きくする方法があります。コンポジット豊胸術とはこの2つの方法(バッグ挿入法と脂肪注入法)を併用して利点をもたらし、欠点を補う新しい豊胸術です。例えば、やせ形体型であるため脂肪注入には脂肪が不足している女性は、バック挿入法で補い、逆にすでにバッグが入っている女性には脂肪挿入法で補うというように2つの方法のお互いの欠点を補い合うことができます。しかも2つの方法が組み合わさっているので完全に2カップ以上大きくすることができます。原理は簡単でバッグ(シリコン)を入れて、その上に脂肪をかぶせるという方法です。コンポジット豊胸法のメリットとしては、バッグの上に脂肪をかぶせるためにバッグ挿入法に不自然さが消え、仕上がりが非常に自然になります。またバッグ挿入法には、バッグ自体が縮小してしまったりしますし、しばしば「被膜拘縮」という現象が起こります。
コンポジット豊胸法の大きなメリット
「被膜拘縮」という現象は体内の異物ために免疫反応が生じることです。その結果、バッグのまわりが、「被膜」(コラーゲン繊維の膜)ができて、厚く硬くなってしまいます。この現象は、バッグがカプセル状の硬いドームができてしまうということからカプセル拘縮と言う名称もついています。これがバッグ挿入豊胸手術の問題点の一つです。なんとかこの現象は抑えられなければなりません。ところが、脂肪をかぶせることによってこの現象が簡単に抑制できるのです。これがコンポジット豊胸法の大きなメリットです。またバッグ挿入法をしたところ、胸の左右がアンバランスになってしまうこともありますが、このときも、脂肪を注入してバランスを取り戻すことができるのです。他方、脂肪挿入法ではバストが大きくなりきれない欠点がありました。これにバック挿入法を加えることで完全におおきくすることができるのです。もちろんリスクもあります。バック挿入と脂肪注入の両者を成功させなければならないということです。どちらも失敗することができないため、高い技術力が必要とされるためにコンポジット豊胸法はクリニック自体が少ないことが問題であると言えましょう。
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