人工乳腺バッグは、素材にシリコンを使っていることから、シリコンバッグとも言われています。シリコンバッグは、以前には埋め込んだ後に破裂する危険性があり、破裂した際に内部の素材がからだに吸収されてしまうなどの危険がありました。しかし、従来のシリコンバッグからは改良が加えられ、今では安全に豊胸手術で使用できるものとして考えられています。豊胸の方法の一つであるヒアルロン酸を注入する場合は、時間が経過すると体内に吸収されるため、持続するには定期的にヒアルロン酸を注入しなければいけませんが、人工乳腺バッグではそのような心配がなく、定期的に豊胸手術を行わなければいけないということもないためメリットと言えます。しかし、永久に劣化しないわけではないため、劣化が深刻になってきた場合には、再び豊胸手術を行い、摘出と交換をする必要があります。しかし、最近のシリコンバッグは非常に耐久性に優れており長い間破損しないようにはできています。
施術内容について
人工乳腺バッグは、内容物と表面の膜からできています。内容物は様々なものがあります。表面の膜には2種類あって、表面がツルツルしたスムースタイプと、ザラザラしたテクスチャードタイプがあります。人のからだは、バストに挿入された人工乳腺バッグを異物と捕らえて、その異物からからだを守ろうと周囲に薄いカプセルを作ります。このカプセルが薄い場合には馴染んでくるため問題ないのですが、徐々に厚いカプセルになった場合にはバッグが押されて、スペースが狭くなり柔らかさが損なわれたり形が変形することがあります。これをカプセル拘縮と言います。表面のザラザラしたテクスチャードタイプは、このカプセル拘縮が起こりにくいとされています。手術は、わきのシワに沿って切開して行います。バストが小さいことが気になる方、ボリュームがほしい方などに向いています。また、個人の体格などバランスのとれた自然な仕上がりにできるとくメリットがあります。その他にも効果の持続が長く、わきのシワに沿って切開するため傷は目立ちにくくなります。
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