豊胸バッグの表面は、ツルツルしたスムースタイプと、ザラザラしたテクスチャードタイプの2種類あります。従来のスムースタイプでは、被膜拘縮を防ぐために、マッサージが必要です。術後の痛みがひかない間も、痛みを我慢しながらマッサージをしなければならず、また長期間にわたって継続するように指導されます。
被膜拘縮とは、体内に入った異物をコラーゲン繊維の被膜で覆うという免疫反応で、被膜が厚く硬くなっていくと、バストが硬くなり、変形することもあります。被膜拘縮が出来てしまえば、豊胸バッグを取り出すか入れ替えるなど、再手術が必要です。
テクスチャードタイプの豊胸バッグでは被膜拘縮が起こりにくく、手術後のマッサージが不要というメリットがあります。ただし、医師によってはマッサージが必要としているケースもありますので、指導に従ってください。
では、テクスチャードタイプの豊胸バッグのダウンタイムや術後の経過は、どのようになるのでしょうか。
他の豊胸術に比べてダウンタイムが長い
テクスチャードタイプの豊胸バッグを挿入する豊胸術は、ヒアルロン酸注射など、他の豊胸術に比べてダウンタイムが長いのが特徴です。テクスチャードタイプの豊胸バッグの挿入位置は、一般的に乳腺下か大胸筋下になりますが、大胸筋下法の痛みはかなり強くなります。
有給は、乳腺下法の場合、手術日も含めて4日間程度、大胸筋下法の場合は1週間程度とるとよいでしょう。
手術のときに、細かい血管に傷がついた場合、皮膚の下で出血して内出血になります。脇から胸全体にかけて紫色になりますが、2~3週間で消えます。
腫れは、1~2週間程度、脇から胸全体にかけて出ることがあり、内出血や感染症がある場合には、腫れが長引きます。
胸にたまった血液や体液を抜くために、傷口からドレーンを入れることがありますが、この場合は1~2日後に抜きます。
抜糸は約1週間後です。
また、術後は一時的に胸の感覚が鈍りますが、数ヶ月程度で徐々に戻ります。傷の赤味も、数ヶ月かけて白っぽい線に変化していきます。
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