豊胸バッグの表面の材質は、ザラザラしたテクスチャードタイプと、滑らかなスムースタイプの2種類あります。従来は、スムースタイプが使われていましたが、現在ではテクスチャードタイプが主流になりつつあります。体内に異物が挿入された際に、免疫反応として異物はコラーゲン繊維の被膜で覆われます。豊胸バッグがこの被膜で覆われて硬くなってしまうのが被膜拘縮で、テクスチャードタイプは被膜拘縮を予防するために開発されたものです。
ただし、スムースタイプでも適切にマッサージをすることによって、被膜拘縮を予防することができ、柔らかさやハリ感は優れているというメリットがあります。また、テクスチャードタイプの豊胸バッグで見られることがある、表面が波打つ「リップリング」という症状はありません。
手術の際のダウンタイムや術後の経過について、詳しく説明しましょう。シリコンバッグ豊胸は、他の豊胸術と比べてダウンタイムが長くなるので注意が必要です。
ダウンタイムについて
スムースタイプの豊胸バッグを使う豊胸術では、バッグの挿入部位によってダウンタイムが変わります。
筋肉の下にスムースタイプの豊胸バッグを入れる大胸筋下法は、乳腺の下にバッグを入れる乳腺下法より、痛みがかなり大きくなります。
大胸筋下法の場合は、手術日を含めて1週間程度、乳腺下法の場合は、手術日を含めて4日間程度の休みを取るとよいでしょう。術後には強い痛みがありますが、乳腺下法では1~2日、大胸筋下法では2~3日程度あり、その後も1週間から10日は痛みが続きます。
術後には、脇から胸にかけて内出血や腫れが出ることがありますが、1週間から10日ほどで消失します。
腫れやむくみで左右の大きさに差が出たり、大きすぎるように感じることがありますが、時間の経過とともに馴染んできます。また、皮膚に伸びる余裕がない場合には、突っ張りが強く感じますが、3ヶ月ほどで丸みのあるバストになります。
一時的に胸の感覚が鈍くなりますが、数ヶ月の間に徐々に戻っていきます。
- 大胸筋下法(豊胸バッグ)の失敗3例と修正手術が上手い病院のご紹介 - 2017年12月6日
- 豊胸バッグ抜去・入れ替えに失敗3つの例と修正手術と上手い病院のご紹介 - 2017年12月1日
- 豊胸バッグ挿入って失敗3つの例と修正手術が上手い病院のご紹介 - 2017年11月16日