豊胸術には、最初は手軽なヒアルロン酸注入、次は脂肪注入が普通でしょう。ただこの2つの豊胸術はある程度のバストの大きさがなければなりません。そうでないときれいな形にはならないという条件があります。この2つの方法は、ある程度の大きさのバストを底上げして大きくするのという方向性だからです。ですからやせ形で胸脂肪がまったくない人は、形がバランスよく形成されません。たしかにバストは大きくなるのですが、自然なバストとはどこか違う感じになってしまうのです。そうした人は第2の豊胸術としての人工的にシリコンバックを入れる豊胸術ということになります。ただ、これも胸にまったく脂肪がないとシリコンと距離の距離がぴったりになってシリコンの形状が浮き彫りにされてしまいます。たしかに自然な胸の形は確保できますが何かを入れているのがわかってしまいます。そこで脂肪注入とシリコンバックを組み合わせた「ハイブリッド豊胸術」が必要とされます。シリコンに脂肪がかぶさる形になり自然な形で、かつシリコンであることがわからなくなります。胸の脂肪が少ない方に最適であるでしょう。そしてハイブリッド豊胸にはアフターケアが大事になります。
ハイブリッド豊胸では十分なアフターケアが必要
ハイブリッド豊胸は2つの方法の合体であり脂肪注入もシリコン挿入もするため、脂肪注入の問題点である「しこり」とシリコン注入で良く起こる「「被膜拘縮」(免疫反応で固くなってしまう)の両方が発生する可能性があります。そこでハイブリッド豊胸では十分なアフターケアが必要になります。まず「しこり」は、医師の技術や脂肪注入の方法、本人の体質によって状況が異なり、大きいものであったならステロイド注射で溶かすことや摘出も考える必要があります。他方「カプセル拘縮」はシリコンバックを挿入した場合、10人に1人くらいの割合で生じます。シリコンバッグのまわりに「被膜」というコラーゲン繊維の膜ができ厚く、硬くなるのです。防衛反応で仕方ないとは言え対処法はあります。最低3カ月は医師から教えられた方法でマッサージを行うということです(超音波による方法は料金が別になるので割高です)。マッサージは医師に従うわけですが基本は理解しておきましょう。マッサージするときの力の強弱、始める時期、部位、方向の4つを確認しながら、シリコンバックを強く押したりまわしたりして外側、内側、上方、下方とでマッサージします。片方5分ほどです。
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